告白

昨日の記事で意味深な言葉で締めくくってしまいました。
随分悩んだのですが、私の闇を公開する決心がつきました。

車の運転に関してバカだなんだと言っておりますが、私は過去に大きな交通事故を起こした経験があります。
もちろん加害者として。

そんな経験があるからこそ、車の運転をナメている人間が気に入らないのです。
その結果がどんな事なのかも理解出来ていない過去の私自身を見ている様で・・・。


ここから先は私の交通事故体験談です。
交通事故被害者としてご家族、友人等を失った経験のある方は嫌な気分にしてしまう恐れもあるので見ないで下さい。

高校生活も間もなく終わる3年の3月の終わり。
卒業式も終わっていて進学、就職を控えた頃でした。

友人達もそれぞれ別々の人生を歩みだし始めた頃でした。

この日、特別仲の良かった友人Tが大学の入学式で代表を務めなければいけないという事で親戚の家にお古の学ランを貰いに行くのに私が送って行ってあげました。
(私の高校はブレザーです)

彼を家まで送り届け、
「しばらくあえなくなるけど、元気でな!」と別れを告げ、もう一人の友人M(当時は友人、現在はその後色々とあって現在は他人)と帰宅する方向へ向かいました。

彼も私も友人達との別れが少し寂しかったのでしょう・・・。
「まだ早い時間だから少し遊びに行くか!」と、一度家に帰って支度をしなおしてまた出かけました。

これが災難の始まり。


Mを迎えに行って少し賑やかな所へ向かっている途中に、随分とスローペースで前を走っている車に引っかかりました。
「急いでいる訳でもないからまぁいいか・・・」
と初めは気にしていなかったのですが、私達の行先と同じ方向へずっと向かっているんです。

いい加減ウンザリしてきて、追い越し禁止の道路でその前を走っている車を追い越したのです。
この行動が全ての間違い。
今思い出しても追い越すべきではなかったです・・・。

無事追い越して車線に戻ったら、対向車で来た車がパトカーだったのです。
「これはマズいかな・・・」と思いながらも普通に走っていたら随分時間が経ってから私を追いかけてきました。
距離にして5~600m。
道も枝分かれが多い道で、その気になれば余裕で巻ける道。
良からぬ事を思いついてしまいました。
「これだけの条件が揃っていれば巻ける!!」

スピードを上げて逃げました。
部分的に細くなっている所も数カ所ありましたが、車幅感覚は掴めていたので訳無くクリア。
本格的に逃げ延びようと考えていた道の手前のゆるいカーブで惨劇は起こりました。

連日の雨により路面が濡れている状況で、フロントタイヤのグリップが失われてコントロール不能。
車の運転の素人に良くありがちないわゆる”どアンダー”。

原因はフロントタイヤへの荷重不足。
解りやすく言うとコーナー進入手前のブレーキ不足。

ゆるいカーブをギリギリ抜け出た瞬間に目にしたのは、私のコントロール不能におちいった車が向かっていく方向に対向車が・・・。



この後の説明はいりませんよね?

当然”正面衝突”です。
相手は古い型の軽自動車。
衝突安全性など微塵もない車。


気が付いたら大破した私の車と相手の車。
私の車のボンネットはグシャグシャで、エンジンルームからはガスが漏れ出している状況。

相手の車は前面を押しつぶされて原型を留めていない状態。
運転席のおばさんは痛みにもがいている。
助手席のおじさんは微動だにしないでうつむいている。


すぐさま警察車両が到着して救急車とレッカーの要請。

我々はそのまま車内で待機。

その後、私とMは事故の現場検証。

そのまま靭帯の伸びた膝を引きずりながらおそらく2~3時間。

まもなくして警察の方から一番聞きたくなかった情報を聞かされました。

「黙っていてもいずれ分かるだろうから言うけど、助手席に乗っていたおじさんは病院に到着して直に息を引き取ったらしいから・・・」

この瞬間に私は”人殺し”になった訳です。

理由はどうあれ、私がこの手で人を殺めた事実は変わりありません。

運転していたおばさんは脚の骨折で済みました。


この後深夜の2時近くまで警察署内で”調書”と言うなの”尋問”。

事故を起こしたのが21時頃。
警察から開放されたのが、日が変わって2時頃。

この5時間程の時間が私の人生の中でもっとも戻りたくない瞬間。
感覚的には3日間と同じ位に感じ、頭の中は絶望と不安だけ。

その後も悪夢は続きます。

事を起こしてしまったので、遺族の家に謝罪に行きました。

親戚一同が集まるなか、私に向けられる殺意のこもった眼差しは当然の報い。

当時未成年だったので、私の両親も一緒に行ったのですが、できる事と言えば親子3人での”謝罪”のみ。

罵声を浴びせられ、罵られながら「すみませんでした」の一言しか言えず、地べたに頭を擦りつけながらひたすら謝罪。

世の中簡単に「土下座しろや!」的な言葉を吐く輩がおりますが、人を誤って殺してしまっても”土下座”しか謝罪の意を表す表現が無い事を知らない人なのだと思ってます。


解ってもらえますかね・・・。

内心「この程度の事しか出来ない・・・」と思いながらの土下座など軽すぎるんです。
殴る蹴るなどの暴行など安易に受け入れられるんです。
(被害者さんは一切ありませんでしたが、聞く話だと皿が飛んでくる事もあるらしいです)


この後示談が成立するまで度々謝罪の日々が続きます。
葬式、通夜も当然出席。
視線に殺意がこもっているのも当然。
それを受け入れなければいけないのも当然。


私への”刑事罰”の采配は”執行猶予5年”。
この間に何か悪さをすれば問答無用で御用となります。

免許も”安全運転義務違反”で一発15点。
つまり”免許取り消し”です。


現在は執行猶予も解けて免許も取り直しておりますが、変わらぬ物がひとつ。

私が十字架を背負った事実。

かれこれ15年前の話しですが、背負っているモノの重さは依然変わりません。

強いて言えば・・・
被害者のおじさんの弟さんの話。

私の親父がとある仕事をしている時に偶然にもそこの職員さんだったそうで、お互いひと目で気が付いたそうです。

数ヶ月後、その方が定年退職を迎えてその折に・・・
「実は最初から気がついていました。今更済んだ話は持ち出す気はありません。」
「彼(私の事)はその後はどうですか?」と親父に聞いてきたそうです。

親父は私の欝で死にかけていた事や、今でも墓参りに欠かさず行っている事を告げたら
「せめてこれからも墓参りだけは行ってやって下さいと、息子さん(私)に伝えてくれ」と言ってくれたそうです。
この話が去年か一昨年位の話し。

私はいい年して泣きそうになりました。

せめてもの私の誠意で現在でも墓参りはかかしません。
おそらく私の身体が動くうちは一生続けるべきだと思っております。


でも、私の両親へは最大の親不孝をしたと思っております。
息子の不祥事で大金を払い(葬式代)、罵られながらの土下座までさせてしまった。
心配も迷惑も兄弟の中で私が一番かけたのに、挙句こんな事まで。


この結果、私の就職も取りやめになり、脚も満足に動かない生活が1ヶ月ほど。

この時にお袋の会社の会長が私の事を気にかけてくれて、現在の会社に拾われました。


結果、この事実がなければ今の私は存在しないし、嫁さんとも出会っていなかったハズ。
今よりも遥かに大馬鹿のままでどんな生活を送っていたんでしょうね・・・。



実は、この事があった時に誓った事があります。

私の言葉の届く範囲で事故を起こさせない!


このブログを始めた時は「被害者の方も居ることだから辞めておこう・・・」と思ったのですが、加害者が減れば被害者も必然的に減ると思い記事にしてみました。

私の様な加害者も、相手の方の様な被害者も良い思いをする人は誰もいないのが交通事故。

車は便利です。
好きな人にはたまらないモノです。

でも、扱い方を間違えたり自身の技術を少しでも過信するとぶっ飛んでいくタダの鉄の塊になりかねません。

車を運転する事の意味を理解していないと本当に大変な事になります。
あるマンガでも同じ様な事を言っておりましたが・・・
車はスリルを味わう為のモノじゃない。コントロールする喜びを味わう為のモノだ。

一歩間違えると殺傷能力抜群の凶器になります。
扱い方だけは間違えません様に。


私と同じ様な体験をしたくなければ・・・。

膝の靭帯が伸びていても土下座は当然です。

痛み?
肉体の痛みなど可愛いものです。
”殺意の視線”、”人殺しの事実”。
耐えられますかね・・・?

コメント

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Re: タイトルなし
>>鍵付きさん

ありがとうございます。
そう言って頂けると私も公表した甲斐があったというものです。

欝はそれが直接の原因という訳ではないのですが、そういう過去を背負っている事で、他の方よりも陥りやすいのかもしれません・・・。
”人殺しである自分自身の価値”など本人が一番解っておりますので。

でも、この過去があったからこそ”自殺”という安易な考えに打ち勝てたのも事実です。
自殺なんかしたら亡くなった相手の方は余計に納得がいかないと思いますし・・・。


いずれにしても”車を運転する事の責任”を理解する事が免許保有者としての最低条件である事をお忘れなく。
そして”安全運転”の意味も・・・。
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Re: タイトルなし
>>鍵付きさん

私の言葉が少しでも届いた様で嬉しく思います。

私自身が馬鹿だったばかりに人様の命を奪ってしまい、十字架という名の人の命の重みを背負って生きております。
重くて逃げ出したくなる事も多々ありましたが、それは断じて許されない事なので逃げ出す事を諦めました。

この”重さ”を交通事故加害者になる前に少しでも多くの方に解って頂きたくて今回記事にしました。

その言葉が心に響いたのなら、私自身幸いです。
数秒遅い、或いは早かったら
恐らく、其の事故は起きなかったのでしょう。
とすれば、亡くなった方も今日存命だったかも知れない。
なによりも、今日のroiさんは存在しなかったでしょう。
全く別の、今日も愚かな行為を続けているroiさんなら居るかも知れませんが…。

人は、誰かを亡くした経験、或いは、傷つけてしまった行為を通して、何を反省し、其の先、どの様に「生きて見せる」か?が肝心。それも瞬間で終わる行為ではなく、一生の生き様が。

(此の世で)遺族や亡くなった方への謝罪に終わりは無いけれど、謝罪だけでなく、このブログ記事の様に声を上げ「誰かの愚かな行為を未然に防ぐ」のも、roiさんが生きて行く上での課題なのでしょうね。


ところで。
「僕を撥ね飛ばした相手に、roiさんの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい!」ってのは、野暮な愚痴かな?(笑)
Re: 数秒遅い、或いは早かったら
>>やしまさん

確かにほんの数秒、あるいはほんの少しの行動の変化だけで現在の私は存在していなかったでしょうね。

こんな言い方は間違っているのかもしれませんが、この経験があったからこそ私自身得たものが大きく、私自身の糧になりました。

私の行為によって命を終わらせてしまった方にはちゃんと私の生き様で謝罪の意を表していく覚悟で生きております。
私が死ぬまでこれだけは忘れてはいけない事だと肝に銘じて・・・。

今時の歳相応で普通の生き方じゃ許されないと思いますし。(^_^;)
(↑なので周囲から見比べると少し異質な様ですw)

ちなみに・・・
私程度の爪の垢では効果がないと思われますよ。w

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